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内容を知れば100倍楽しめる【ケチャックダンス】バリ島の伝統舞踊

バリ島旅行に来た際、ショッピングやグルメ、観光やマリンスポーツなど、沢山の楽しみ方があると思います!

今回オススメするのは、バリ島の伝統舞踊の1つ ケチャックダンス / Kecak Dance です。

数年振りに、ケチャックダンスを見てきたんですが、事前にストーリーをしっかり予習して行ったので、以前よりも100倍楽しめました!!

とても素晴らしい演劇なので、是非バリ島に来た際には、見に行って欲しいです。

そして、しっかりと堪能して頂くためにも、ストーリーや特徴について、是非参考にして下さい。

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バリ島の伝統舞踊【ケチャックダンス】とは?

ケチャックダンス(又は ケチャダンス)の起源は、バリ島にある伝統的な憑依舞踏【サンヒャン・ドゥダリ】から来ていると言われています。

ケチャックダンスは、1920年後半〜30年代にかけて、バリ島で発展した演劇で、ヒンドゥー教の叙事詩の1つである ラーマヤナ に基づいて物語が作られています。

「ケチャケチャ、チャチャチャ」と声を出す合唱団の男性達は、上半身裸にサロン(腰巻き)を巻き、独特の掛け声や振り付けで会場を盛り上げます。

ちなみに、ケチャックダンスの演者達は、近隣の村に住む人々で構成され、合唱は、一般的に50〜100名程の人数で行われます。

ただし、人数に上限は無いので、大きなイベントでは1,000人以上で行うこともあるそうです。

ケチャックダンスの演目は、1時間となります。

演劇中の演奏は、男性達によるアカペラの合唱

ケチャックダンスには楽器の伴奏は無く、アカペラでの合唱 です。

それぞれに担当があり、「ポ、ポ、ポ、ポ」という声は、ビートを保つ役目があり、「ディイ!」「チィイ!」という声は、合唱のスタートやストップを意味します。

その他にも歌を担当する人や、呪文を唱える人など、踊りのシーンに合わせて、メロディーやリズムを繰り広げます。

終盤の戦いのシーンでは、敵と味方の2つの軍団に分かれて、激しい攻防戦の様子を、声と動きだけで見事に現している所も、見所の1つ!

物語の途中で入るナレーターは、バリ語とサンスクリット語によって語られます。

ケチャックダンスの主な登場キャスト

写真の左から、順にご紹介します!

  1. 鳥の神「ガルーダ」
  2. 白猿の将軍「ハノマン」
  3. 王子「ラマ」
  4. 姫(妻)「シータ」
  5. 王子の弟「ラクシュマナ」
  6. 金色の鹿「キジャン」
  7. ラーワナの姪「トリジャタ」
  8. 邪悪な敵「ラーワナ」

そして、終始演劇を盛り上げてくれる、合唱団の男性達です。

100倍楽しむ為に、ストーリーの内容を知ろう!

まずは、「チャチャチャ、ケチャケチャ」の掛け声と共に、合唱団の男性達が登場し、燃える松明を囲んで円陣になります。

そこに僧侶が現れ、ショーの成功と安全を祈る為に、ダンサー達に聖水を振りかけます。

〜第1章〜

ストーリーは、王子の「ラマ」と、妻の「シータ」が、ジャングルの中を彷徨うシーンから始まります。

そこへ、邪悪な敵「ラーワナ」の召使いである「金色の鹿」が現れます。

「ラーワナ」は金色の鹿を使って、王子と妻を離れ離れにし、その隙に、妻の「シータ」を誘拐する作戦を立てていました。

「ラマ」は、途中でこれが罠だと気付き、弟の「ラクシュマナ」に助けを求め、弓で応戦するも逃げられてしまい、鹿の後を追います。

王子の「ラマ」と、弟の「ラクシュマナ」は男性ですが、女性のダンサーが踊ります。
宝塚や歌舞伎などでも、女役や男役があるように、ケチャックダンスでも女性の男役担当の人が踊ります。

応戦の最中で一人になってしまった妻の「シータ」は、敵の「ラーワナ」によって誘拐され、宮殿に監禁されてしまいます。

〜第2章〜

「シータ」は宮殿で、「ラーワナ」の姪である「トリジャタ」と行動を共にします。

そこへ、王子の「ラマ」が使い手として送り込んだ、白猿の将軍「ハノマン」が登場します。(この時、パフォーマンスとして、白猿が観客席の方に来て、会場を盛り上げます)

最初、妻の「シータ」は白猿を警戒しますが、白猿は、味方である証拠に王子から預かった指輪を渡し、無事であることを伝えます。

「シータ」は白猿を信じて、自分の髪飾りを渡し、助けに来て欲しいと、王子への伝言を預けます。

〜第3章〜

その頃、ジャングルを彷徨う王子の「ラマ」と弟の「ラクシュマナ」は、敵の「ラーワナ」に見つかってしまい、不思議な力を持った弓矢に射たれたことで、動くことが出来ません。

王子は味方である、大きな鳥の神様「ガルーダ」に助けを求め、危機一髪の所で助かり、自由になります。

日本とバリ島を直行便で繋ぐ、ガルーダ・インドネシア航空 も、この鳥の神様の「ガルーダ」をモチーフにしているそうです。

〜第4章〜

作戦の邪魔をされて怒った「ラーワナ」は、白猿の「ハノマン」と激しい戦いを繰り広げます。

この時、松明を囲む男性陣の合唱は、この両方の軍団の戦いを、声と動きで現します。
白猿の軍団は、”猿の鳴き真似” をした声を出し、敵の軍団は、”チャチャチャ” と声を出し、クライマックスに向けて、攻防戦の様子が盛り上がっていきます。

しかし戦いの中で、白猿は「ラーワナ」の軍に捕まり、生きたまま火の中に入れられてしまいます。(ここでの火を使った踊りが、とても幻想的で美しいです)

この時、白猿が火を蹴る演出がありますが、演者は祭司より、“憑依の儀式” を受けているため、火に触れてもダメージを感じなくなると言われているそうです。

その後、白猿は自力で火を消し、王子と弟と一緒に「ラーワナ」を倒しに行きます。

最終的には、王子の「ラマ」が、敵の「ラーワナ」に弓矢を放って勝ち、ストーリーの幕が閉じます。

ケチャックダンスの物語は、善が悪に勝つこと を意味しているそうです。

ケチャックダンスを動画でご覧ください!(解説付き)

ウブド地区にある、ダラム ウブド寺院 にて、ケチャックダンスの動画を撮影してきました。

幻想的な演劇の様子を、是非ご覧ください。(一部を省略しています)

チャンネル登録やコメントなどを頂けると、とても嬉しいです★

バリ島で、ケチャックダンス鑑賞が出来る場所

1. ウルワツ寺院

毎日、18:00〜開演しています。
雄大なインド洋が望める会場で、ケチャックダンスとサンセットが眺められる人気のスポットです。
ただし、混み合うので16:30頃には寺院に到着し、チケットを購入しましょう。
料金は、150,000Rp(約1,400円) + 寺院への入場料 50,000Rp(約450円)

2. ダラム ウブド寺院

毎週日曜・火曜日の19:00〜開演しています。
料金は、100,000Rp(約900円) で、チケットはウブド王宮付近の道端 又は 寺院で直接購入出来ます。
ウブドの中心地から、徒歩で15分程度(送迎サービスあり)の寺院で、規模は小さいですが、より身近で鑑賞出来るのでオススメ!
演劇の最後に、ダンサー達と記念写真も撮れます。

上記の他、GWKパーク、タナロット寺院、バトゥブラン寺院、サハデワ寺院などでも開催されています。

 

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数年振りに見たケチャックダンスですが、想像以上に感動出来て、1時間があっと言う間に感じる程、圧巻のステージでした!

演劇を見る際には、是非ストーリーを予習した上で楽しんで欲しいです♪