バリ島の暮らし・生活・滞在者向け

バリ島に嫁ぐには、お供え物の「チャナン」作りの特訓から?!

バリ島の暮らしに欠かせない「祈りの時間」は、お供え物のチャナンと共に♡

バリ島には、他の島や国から移住してきた人が沢山暮らしているので、宗教や風習は何種類もあり、それぞれが尊重し合いながら生活しています。

ただし、生粋のバリ人の場合は、バリヒンドゥー教 という独自の宗教を信仰している人が多く、古くからの風習や伝統が、今でも宗教として受け継がれています。

バリヒンドゥー教の人々にとって、「祈り」は生活の一部であり、とても大切な無くてはならない時間です。

その祈りの時間に、神様に捧げられるお供え物のことを、チャナン と言います。

自然の恵みから作られる「チャナン」や祈りの姿は、もはやバリ島の景色の一部

チャナンは、寺院はもちろんですが、街中の道端や海岸、コンビニ内にも置かれていることがあり、どこででも目にすることが出来ます。

バリ島旅行中にも、誰しもが必ず目にすることでしょう。

バリヒンドゥー教の祈りは、朝と夕方、毎日欠かさずに行われます。 これは、バリヒンドゥー教の信念に従い、朝と夕方に分けて 善と悪の両方 の神様に平等に捧げる為なんだそうです。

祈りと共にチャナンを供える場所は、寺院だけでなく、家や職場、海岸や車など、自分にとって大切な場所であればどこにでも供えます。

時にはバイクや車にも。

そして、チャナンと共に線香を焚き、聖水を振りかけます。

ほとんどのチャナンは、各家庭で手作りされます。 材料は、バナナの葉や花など、全て自然に還るもので作られます。

バリ島に嫁ぐには、まずはチャナン作りの特訓から?!

チャナン作りは主に女性の仕事で、チャナンの為のお花や葉っぱなどは、毎朝市場で売られています。

月の満ち欠け、各セレモニーなどによりチャナンの種類も変わります。

大きなセレモニーのときは、道路や寺院にチャナンが山積みに供えられ、バリ島らしい独特なお香の匂いに包まれます。

初めてバリ島を訪れる方は、きっと空港に降り立った時から、お花のようなお香の匂いに気付くことでしょう。 私は、この香りが大好きです!

せっかくなら、チャナン作りとバリ島流の祈りを体験してみよう!

ホテルによっては、無料のアクティビティなどに、チャナン作り体験のプログラム を取り込んでいることがあります。

特に、バリ島の伝統が色濃く残るウブド地区のホテルに多く、宿泊者は誰でも体験出来るので、気軽に参加してみるといいと思います!

日本では絶対に経験出来ない異文化体験は、きっと忘れられない思い出になることでしょう*

愛と思いやりに溢れている「神々の島」バリ島

バリ島の人々の暮らしには、常に神様の存在が近くにあります。

私はバリ島に移住して5年程になりますが、バリヒンドゥー教だけでなく、全ての宗教に対して偏見などを持たなくなりました。

日本には、あまり宗教というものが根付いていないように感じますが、一生、何があっても信じられるもの があるって、素敵だなと思います。

 

「宗教を持たないあなたは、何を信じて生きているのですか?」と、よく現地の方から聞かれます。

私は、この質問のとき凄く考えてしまうのですが、私は目に見える確証のあるものしか信じられないから「お母さん」と答えるようにしています。(笑)

でも現地の方達は、それを感心したように納得してくれます。 結局、信じるものは自分が決めるし、それに対する信念も自分が決めていいのだと思います。

宗教の違いで叶わない恋があったり、世界では戦争が起きたりしていますが、それぞれに相手を尊重する気持ちが大切なんだと、考えさせられますね。

ご注意
日本では考えたこともなかったのですが、世界では宗教の話はタブー とされることがあります。 相手への思いやりを忘れずに、発言や行動をするように心がけましょう。