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バリ島各地でインドネシアの独立記念日を祝福!受け継がれる都市伝説

2023年8月17日の本日は、インドネシアの独立記念日 です。 今年で、78周年を迎えました!

まだ独立してから、たった78年の歴史しかないインドネシアですが、ここ数年の発展や国としての成長は凄まじい勢いです!

世界有数のリゾート地であるバリ島は「観光業」、首都であるジャカルタは「産業」を中心に、右肩上がりに経済発展しているように思います。

78年前の今日、インドネシアが独立するのに大きく関わったのが、日本との歴史 と、当時の王様だった ジョボヨヨ王の予言 です。

インドネシアは、台湾に次ぐ親日国ですが、その背景にはやはり台湾と同じように、共に苦難を乗り越えた歴史があるそうです。

今でも語り継がれる、都市伝説のような話があり、バリ島やインドネシアが好きな人には是非知って欲しいと思いますので、ご紹介致します!

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8月17日はインドネシアの独立記念日!日本との歴史と、都市伝説の真相

78年前の1945年、日本は太平洋戦争に敗戦。 その2日後、インドネシアは独立宣言をしました。

インドネシアは、約350年という長い間、オランダの植民地にありました。

独立を望む民族運動も虚しく、その当時は奴隷や家畜のように扱われていたそうです。

そんな時に活躍した当時の王様の予言が、今でも都市伝説のように語り継がれているのです!

インドネシアの独立に大きく関わる、ジョボヨヨ王の予言

インドネシアが親日になるキッカケにもなった、ジョボヨヨ王の予言 とゆう都市伝説のような話しがあります。

12世紀頃に活躍したジョボヨヨ王は、当時こんな予言をしていたのです・・・

我らが王国は、白い人々に支配される。
この白い人々の支配は長く続くが、空から黄色い人々がやって来て、白い人を駆逐する。
この黄色い人々も、我らが王国を支配するが、それはトウモロコシの寿命と同じくらいの短い期間だ。

後に分かったことですが、この予言の中にある 白い人 は「オランダ人」を意味し、黄色い人 は「日本人」を意味しています。

また、トウモロコシの寿命 である約3年間という年月は、日本がインドネシアを支配していた期間なのです。

当時、この予言を信じていたインドネシアの人々は、太平洋戦争で日本軍がインドネシアに上陸を始めたとき、「予言通り黄色い人々が来た!白い人々の支配から逃れる時だ!」 と喜び、積極的に日本軍の進撃に協力したそうです。

その結果、350年という長い間支配していたオランダを、日本軍はわずか9日間で降伏させたのです。

その後、約3年半の間、インドネシアは日本軍政の支配下となります。

インドネシアの独立を日本が支援。都市伝説のその後は・・・?

日本軍政は、約3年半の間、インドネシアを支配下に置きましたが、将来のインドネシア独立を目指して支援しました。

日本式の軍事訓練を施し、新たなインドネシア語を統一し、学校を造り、インドネシア人の組織化や社会参加を進めました。

・・・ ところが、1945年8月15日、日本は太平洋戦争に敗戦するのです。

そして日本の敗戦をきっかけに、再びインドネシアを支配するために、オランダ軍とイギリス軍が戻ってきました。

しかし、日本軍の支配下となって学んだインドネシアの人々は、独立戦争 を始めたのです。

近代兵器を持つオランダ軍に対し、竹ヤリや原始的な武器でしか応戦出来ないインドネシア軍でしたが、当時現地に残っていた約3,000人の元日本軍も加わり、インドネシア軍と共に、インドネシア独立の為に戦ったのです。

この独立戦争は4年間にも渡り、戦死者が80万人を超え、日本人も大半が戦死しました。

それはやがてオランダへの非難となり、インドネシアの独立を認めざるを得ない形となったのです。

バリ島や国内全域で盛大にお祝いされる、インドネシアの独立記念日

独立戦争で共に戦った、勇敢な日本人兵士たちのほとんど (約2,000名) が戦死しましたが、彼らはインドネシア各地にある英雄墓地に埋葬され、今でも名誉と共に葬られています。

そして同時に、日本への敬愛と、国家の独立にかけた誇りと情熱が、インドネシア人には残っているのです。

今の日本にはあまり知られていない話しですが、インドネシアには神話として語り継がれています。

写真は、バリ島のメングウィ地区にある マルガ英雄墓地 です。 ここは、誰でも訪れることが出来ます。

バリ島のデンパサール地区にあるレノンには、独立を記念した バジュラサンディ の塔や、ヌサドゥア地区には 戦争の慰霊碑 が建てられています。

バジュラサンディ
戦争の慰霊碑

またこの都市伝説のような神話は、日本でも本や映画になっているので、気になる方は、是非ご覧になってみて下さい。

バリ島各地でも盛大に祝う、インドネシアの独立記念日

今でも独立記念日が近付くと、道路脇で赤と白のインドネシアの国旗を売る商人が現れて、大小様々な国旗を売ります。

小さな旗は車やバイクに付け、各家庭や会社にも国旗を立てて祝います。

 

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インドネシアは小さな島々から出来ていて、様々な宗教や民族が混ざり合っていますが、個々の宗教を認め合い、共に尊重し合って生きている、とても珍しい国です。

インドネシアの、文化や宗教を大切にする姿は、日本人にとってはとても新鮮に感じます。

インドネシアの独立と深い関わりを持つ日本ですが、これからも、日イの交流が深まると嬉しいですね!